『100万キロ走ったセドリック』
『100万キロ走ったセドリック』 坪内 政美/著 天夢人
人の情熱が乗り物にのり移ったかのように信じられない出来事が起きることが物語の中ではあります。マーティーとデロリアン、エルウッドとブルースモービル、ウソップとメリー号。
それらに勝るとも劣らない人間と機械の信頼関係が日本にもありました。
これは1つのエンジンで102万キロを刻んだいたわりと感謝にあふれた機械と人間の実話です。
クルマを脚立代わりに使うカメラマンの著者。一見乱暴な扱いかと思いきや、車体に無理のかかる運転を極力避けているのがわかります。
単なる道具でも丁寧に使い続ければ奇跡を起こすことがあるかもしれないと思わせられる1冊です。